オーダースーツでご飯が3杯は食える貴方へ


こんにちは
オーダースーツを東京で製作しております上田金太郎と申します。
ご察しの通り、普通のオーダースーツ屋ではありません。


Wecci はオーダースーツをデザインする仕立て屋です。


安くオーダースーツが作れるわけでもありませんし、ゼニア至上主義でもありません。
何着目のご注文であろうとも、新たにデザインを起こすので、お渡しまでの時間も多く掛かります。 同じデザインを大量に生み出すのは好きではないので、更に時間が掛かります。


どんなに優れた技術で作ったスーツでも、
それが10年前の形のスーツだと、お客様は満足されない。


どんなに優れた技術で作ったスーツでも、
それがいつも同じ形のスーツだと、お客様は飽きてしまう。


私は修行時代に強くそう感じました。


私は自分の作品に【モテるスーツ】と銘打っておりますが、勘違いして欲しくないのは
モテるスーツ=チャラいスーツではないという事です。


洋服とは常に上品であるべきで、体を綺麗に見せるためのモノです。
またモチベーションを上げてくれたり、新しい自分を見つけてくれるモノです。


最高峰のスーツとは、余分なディティールを削ぎ落としたクラシックなスーツとされています。
それはスーツの歴史の重みの表れであり、これから何百年も揺るがない真実だと強く信じています。 しかしそれは、我々スーツを製作する側の言い分であり、 実際にスーツを着る方、着る方の親近者様にとっては異なります。 何をもって最高峰というかは、その方の価値観によって異なるはずです。


スーツ=作業着という方には、低価格で丈夫なスーツが最適ですし、 スーツ=自己表現という方には、サイズや色柄を追求したスーツが最高峰になります。


自分が着たい洋服だけを着る事ができるならば、そんな幸せな事はありません。しかし洋服は、自己満足だけではなく、社会性も求められます。 外見だけで判断される事もあります。 着ている洋服、その着こなしだけで失礼に値する場合もあります。


私の言う【モテるスーツ】とは【自己理解 社会適合できているスーツ】です。
結果【女性からも印象が良いスーツ】という面があるだけです。


そのような自分に最適なスーツが既製品で見つける事ができたならば、それが一番良いと思います。 しかしそれを見つけるのは非常に困難な為、我々仕立て屋が必要とされているのだと思います。


私は【仕立て屋の品質】とは【引出しの数と奥行き】と思っております。
ご依頼者様のイメージを汲み取り、それを形にする。それを可能とするには、 歴史と流行 構造と縫製 創造力と空間把握力 質問力と推選力 等の高いスキルが必要です。


【他のオーダースーツ屋さんとの違いは何ですか?】と聞かれる事がありますが、


・イメージを具現化する技術
・当て込むではなく作り込む
・お客様のYesマンにならない


の3つを答えとさせて頂いております。


少し話が逸れますがオーダースーツの内情を少しお話しますと、実は洋服の知識が乏しい者でも、ある程度のスーツの設計ができます。スーツにはJIS規格なるものがあります。これに基づいて既製品も設計されており、スーツサイズの基準となるものです。よく聞くY体だとかAB体だとかのアレです。


極端な話、設計者はポイントとなる部分のサイズを測り、JIS規格を見て一番近い規格に当て込めば良いだけなのです。そして上着と袖と股下の長さを調整すれば良いだけなのです。


これだけの作業でもある程度のレベルのスーツができます。
私はこれを【身体にあっただけのオーダースーツ】と捉えています。


私は身体に合っただけのオーダースーツを作る気は一切ありません。たまにそのようなスーツを見かけますが、非常に勿体無い。そのスーツの製作者に対して、怒りを覚える時もあります。


自分をどのように見せたいのか、見られたいのか?
身体の特徴を活かすのか、隠すのか?
サイズの優先順位はついているのか、なぜ優先したのか?


ご注文者様のライフスタイルから徹底的に設計をすると、そのサイズでなければならない明確な根拠が浮き出てきます。他社さんを悪く言うわけではありませんが、 残念ながらそこまで突き詰めた設計をしている者は少ないように感じます。


それは価格を抑えるために設計時間の制約であったり、製作数を増やす為に簡略化されたシステムの中で製作しなければならない事なので仕方がない事だと思います。


私共 のスーツが他社さんに比べて割高なのは【仕方がない】を受け入れないからです。


私が採寸する時は、最低でも3つのスーツを頭の中で設計します。


1つ目:お客様主体のスーツ
【お客さんの抱いている、おぼろげなイメージを適切な質問で引き出した形のスーツ】
ご職業や、体重の推移、様々な角度からライフスタイルをお伺いした上で設計いたします。


2つ目:私が作りたいスーツ
【お客様が、一番栄えるように私の主観で設計したスーツ】
今のトレンドを意識して、身体のラインが一番綺麗に見えると思ったサイズを設計します。


3つ目:身体に合わせたスーツ
【体型に合わせただけの、いわゆるオーダースーツ】


スーツを設計する上で一番恐い事は、体型に合わせ過ぎるととてもかっこ悪くなる場合があります。例えば、ねこ背の人に身体にぴったり合わせたスーツを作ると、『ねこ背を強調してしまうスーツ』になってしまいます。私はねこ背の人には『ねこ背に見えにくいスーツ』を製作したいのです。


この設計した3つのスーツのメリット、デメリットをお伝えしながら、お客様が1つのスーツにまとめていくお手伝いをしております。



私は洋服のプロフェッショナルとして、決してお客様のイエスマンになりません。

【Don't Say NO】のコンシェルジュとは違います。

私の理念は【NO.Because.Will】です。

『やめた方が良いです(No)それは○○だからです(Because)○○にしませんか?(Will)』
これが、今のプロフェッショナルに求められる事なのではないでしょうか。



1. 例えお客様から『これで作ってくれ』と仰って頂いても、私が心の底から、その方にお勧めできない商品と判断した場合、ご注文をお断りさせて頂きます。
2. ご本人様は気に入るかもしれないが、周りの方から評価されない服になると判断した場合もご注文をお断りさせて頂きます。
3. お客様の注文通りだけの服には絶対にしません。必ず私のオリジナルデザインをこっそり入れます。
4. 急ぎの仕事はしません。やっつけになる可能性がある仕事はお断りします。どうしてもという場合には、それなりの料金を上乗せさせて頂きます。
5. 生地が違うだけで同じデザインのスーツは作りません。そこに感動は生まれません。

 

最後までお読み頂きありがとうございました

上田金太郎